🎥 まずは動画で全体像を確認したい方はこちら
👉 https://youtu.be/jq490pExlzQ
※この記事は、上記動画の内容を
「あとから見返せるように文章+図解視点で整理したものです。
消防設備士 甲種4類
類別法令「警戒区域」を“感覚”で理解する
消防設備士甲種4類の学習で、多くの人がつまずくのが
**「警戒区域」**です。
テキストには
600㎡、50m、階ごと、例外規定…
と数字や条件が並びますが、
そのまま暗記しようとすると、製図で手が止まります。
この記事では、
なぜそのルールがあるのか
どういう考え方で区切るのか
を、イラストとイメージを軸に整理します。
警戒区域とは何か
警戒区域とは、
火災が発生した場所を、受信機で特定できる最小の範囲
のことです。
言い換えると、
「どこで火災が起きたか」を
迷わず判断できる範囲
この考え方が、すべてのルールの土台になっています。
守備範囲のイメージで考える
警戒区域は、野球の守備範囲に例えると分かりやすいです。
- 人数が少ないと、守備範囲が広すぎて守れない
- 広すぎると、「どこに飛んだか分からない」
警戒区域も同じで、
1つの区域が広すぎると、火災の場所が特定できない。
そのため、面積・距離・階数などの制限が設けられています。
面積の基本ルール(600㎡)
警戒区域の基本は、
- 1警戒区域:600㎡以下
これは「この広さなら、火災の発生場所を把握できる」という
実務的なラインです。
ただし、見通しの良い空間などでは
1000㎡まで認められる例外もあります。
重要なのは数字よりも、
「見渡せるか」
「把握できるか」
という考え方です。
形と距離のルール(50m)
警戒区域は、四角形だけとは限りません。
三角形や変形した形もあります。
その場合は、
- 縦・横だけでなく
- 最も長い辺(斜め)
を含めて、
- 最長辺が50m以下か
で判断します。
光電式分離型感知器の例外
光電式分離型感知器を使う場合は、
- この距離制限が
- 50m → 100m以下
まで緩和されます。
これは、
「点で見る」のではなく
「線でエリアを監視できる」
という性能差によるものです。
階の考え方(原則:1階ごと)
警戒区域の原則は、
- 1階につき1警戒区域
です。
階をまたぐと、
「どの階で火災が起きたか」が分かりにくくなるためです。
小規模建物の例外
ただし、
- 複数階を合算しても
- 500㎡以下
であれば、
まとめて1警戒区域とすることができます。
たて穴区画(階段・エレベーター)
階段やエレベーターは、
煙や熱が一気に上階へ広がる「たて穴」です。
そのため、
- 原則:たて穴区画ごとに警戒区域を設ける
という考え方になります。
たて穴区画の例外(水平距離)
ただし、
- 階段とエレベーターなどのたて穴区画が
- 平面上で50m以下
であれば、
まとめて1つの警戒区域とすることが可能です。
最後に|制度は“攻め合い”の結果
警戒区域のルールは、
単なる数字暗記のために作られたものではありません。
- コストを抑えたい建物オーナー
- 火災を早く・正確に把握したい防災制度
この**せめぎ合い(攻め合い)**の中で、
現実的な落としどころとして決められたのが、
今の警戒区域の考え方です。
だからこそ、
- 丸暗記ではなく
- 「なぜそう区切るのか」
を理解できると、
製図でも実務でも迷わなくなります。
注意事項
※本記事は 消防設備士試験対策を目的とした整理です。
実際の設計・施工・判断は、必ず所轄消防署へ確認してください。


コメント