【5種類の人間】心に刺さったけど、そのままでは使えない朝礼の言葉
昔(平成20年台)、上司(はるか上の上司)が朝礼でこんなことを言っていました。
「世の中には、5種類の人間がいる。
いなければいけない人、いた方がいい人、どっちでもいい人、いないほうがいい人、死んだ方がいい人」
今こうして文字にすると、さすがに強すぎますよね。とがりすぎです。
最後の一文なんて、社会人がそのまま使ってはいけない言葉だと思います。
正直に言うと、ショッキングだったので、私はこの言葉の細かい趣旨をはっきり覚えていません。
たしか、誰かが大きな失敗をしたあとだったはず。
報告を怠ったとか、そんな感じだった気がします。
その人個人に向けた言葉ではなかったはずです。
でも、「いやいや、それ本人が聞いていたらどうするんだよ」と思いました。
というか、聞いていたと思います。
それでも、この言葉だけは妙に強烈に残っています。
なぜ残っているのか
なぜ残っているのか。
たぶん私は、この言葉に納得したわけではなくて、自分はどこなんだろうと思わされたからなんですよね。
誰しも思うことは、ありませんか。
職場が変わったとき。
チームが変わったとき。
新しい現場に入ったとき。
何よりもチームが成り立って形ができた後くらいに
「自分はここで、どういう存在なんだろう」
「いる意味はあるのだろうか」
「いなくても同じなのではないか」
そういうことを、ふっと考える瞬間ってありますよね。
消防設備士のチームとして仕事をしている中で思うこと
私は今、消防設備士のチームとして仕事をしている中でも、ときどきそう思います。
点検でも工事でも、結局仕事って一人では完結しませんよね。
誰かが動いて、誰かが確認して、誰かが誰かの至らない部分を支えて、誰かが報告(というか謝罪)する。
その流れの中で、自分はどの位置にいるのだろうと考えることがあります。
ただ、ひとつはっきりしていることがあります。
「いなければいけない人」にはなりたくない
私は、「いなければいけない人」にはなりたくないんです。
一見すると、それは理想に聞こえるかもしれません。
「あの人がいないと回らない」
そう言われたら、少しうれしいですからね。カッコイイし。
でも実際には、それってあまり健全ではないと思うんです。
その人が休めない。
周りも育ちにくい。
本人が頑張れば頑張るほど、組織がその人に寄りかかってしまう。
消防設備士の仕事でも、
「あの人しか分からない」
「あの人がいないと現場が止まる」
そういう状態は、頼もしいようでいて、やっぱり組織としては危ういですよね。
だから私は、自分がいなくても回るように動きたい。
情報を抱え込みすぎない。
なるべく共有する。
そういうふうに振る舞いたいと思っています。
目指したいのは「いた方がいい人」
じゃあ、どこを目指したいのか。
たぶん私は、「いた方がいい人」なんだと思います。
いると少し効率が上がる。
ちょっと安心感がある。
抜けや漏れに気づきやすくなる。
でも、その人がいなくなった瞬間に、チーム全体が崩壊するわけではない。
私は、そのくらいがちょうどいい気がするんです。
いたら助かる。
でも、いないと終わる、にはしない。
この立ち位置って、地味ですけど大事ですよね。
頼られたい気持ちはあっても、依存される状態を作りたいわけではない。
貢献はしたい。
でも、自分が全部を抱える形にはしたくない。
難しい…
そのバランスが、たぶん一番難しいんだと思います。
周りがどう見ているかは分からない
ただ、やっかいなのは、自分がそう思っていても、周りがどう見ているかは分からないことです。
自分では「いた方がいい人」を目指しているつもりでも、
周りから見たら「どっちでもいい人」かもしれない。
下手をすると「いないほうがいい人」と思われているかもしれない。
そういう不安って、ありますよね。
私もあります。
毎日、大袈裟でなく、毎日気になります
⑤だけは、やっぱり別
ただし、最後の⑤だけは、やっぱり別です。
ここまで行くと、職場での役割の話を超えて、人の存在そのものを切る言葉になってしまう。
だから、そのまま受け取る気にはなれません。
とはいえ、ブラックジョークみたいに考えてしまうことはあるのかもしれません。
「死んだ方がいい人」は、自分で思うことはないでしょう。
ちょっと妻に聞いてみたいが、『私が死んだら住宅ローンの返済が消える』という現状では回答を聞くのが怖すぎる」
今でも残っている理由
今になっても、あの朝礼の言葉は、そのまま肯定する気にはなれません。
過激すぎるし、乱暴すぎる。
でも、それでも残っているのは、あの言葉が、私という働く人間の立ち位置をものすごく雑に、でもものすごく強く突いてきたからなんだと思います。
私は、「いなければいけない人」にはなりたくありません。
でも、「どっちでもいい人」でいたいわけでもありません。
だからたぶん、自分が目指したいのは、
いなくてもチームは回る。だけど、いた方が少しよくなる人。
そのくらいが、実は一番いいのかもしれませんよね。
昔の朝礼の言葉は、刺さりました。
とてもとても職場では伝えられないので、日記として記しました。

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